【1】 サイト特性を考慮した地震波形がない場合
距離減衰式およびシステム内で用意された波形から速度波形のPSI値を算定します.
【2】サイト特性を考慮した地震波形がある場合
地震波形からPSI値を算定します.各地域の特性をもった地震波形による診断となりますので,地震動の地域特性を十分反映した診断診断が可能です.
●速度のPSI値について●
速度のPSI値とは,地震動が港湾構造物の変形量に与える影響について評価する指標のひとつとして港湾空港技術研究所野津主任研究官らによって提案されたものです.速度のPSI値は,フーリエスペクトルの二乗の周波数に対する積分値としても定義されます.したがって,速度の最大値による評価よりも,スペクトル全体(全周波数領域)を対象に評価することができ,より地震動の特徴を含んだ評価指標といえます.
チャート式では,補助ツールが付属しており,地震動の時刻歴データがあれば簡単に速度のPSI値の算定が可能です.
これをみると,チャート式により算定した残留変位のほうが大きくなる傾向にあり,FLIP解析に比べて安全側の評価となることがわかります.
また,残留水平変位が1.5m以下であれば,FLIP解析に近い結果が得られており,診断精度が高いことがわかります.
■チャート式の利用方法および実績