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2026.03.17
ニュース
プロジェクトストーリーで紹介した『相楽中部消防組合消防本部』が竣工しました
■建物概要
敷地面積:15,476.25㎡
建築面積:2,834.22㎡
延床面積:5,587.65㎡
構造 :RC造・S造・SRC造
階数 :地上3階
高さ :最高高さ 14.00m
❖設計コンセプト
安心安全で機能的、地域らしさと調和し、地域住民に長く愛されるシンボルとなる消防庁舎
『安心安全であること』
重要度係数1.5の耐震性能、鉄筋コンクリート造の耐火建築物、避難安全検証法による安全性の検証、免震機能を有する指令センター、自家発電設備によるバックアップ機能を集約し、非常時に迅速な災害対応を行える安心安全な消防庁舎を整備しました。
『機能的であること』
消防隊員がどの部屋にいても迅速に出動できる動線計画を採用するとともに、庁舎利用者にとってわかりやすい動線やサイン表示、誰もが利用しやすいユニバーサルデザインを取り入れています。
365日継続して使用される消防署の特性を踏まえ、自然採光や自然換気が可能な開口部を積極的にデザインし、省エネルギー性にも配慮した計画を実現しました。
さらに、立面に象徴的に連続する庇やバルコニーは、日射遮蔽機能を付加するだけでなく、非常時の避難動線としても有効に機能します。
『地域らしさとの調和』
木津の名は、かつて木津川が木材陸揚げ港として栄えていたことに由来しており、現在も木業は木津川市の中心産業の一つです。この歴史を反映し、建物の随所に木材を使用して地域の文化を表現しました。
また、木津川市は扇状地の地形により水はけが良く、寒暖差のある気候の中で茶畑が発展してきました。この「生業景観」を継承するため、建物の断面形状や庇に茶畑の重なりをイメージしたデザインを採用しました。
また、周辺の山地では茶畑を霜から守る風よけとして植えられた「天王柿」が柿渋染料として利用され、受け継がれた技術と経験が地域の価値を形成してきました。この柿渋染料を消防庁舎のサインに採用し、地域のアイデンティティを表現しています。
加えて、水と土に恵まれた農村地帯では様々な種類の野菜や果物の栽培が行われています。それらの地域の特徴を反映し、煉瓦などの自然素材を使用することで、時間とともに熟成し風格が備わる消防庁舎を目指しました。






