60周年特別企画うさぎ年
インタビュー

ベテランから若手まで、
うさぎ年生まれの社員にお話を伺いました。

THEME 1 ニュージェック
今昔ものがたり

1963年に設立した、うさぎ年生まれのニュージェック。昔話のように休むこともなく、昭和、平成、令和と移り変わる時代に合わせて、常に進化を続けています。この60年、どんな変化があったのか。一方で、変わることなく、つないできたものは何か。ニュージェックと同じく1963年生まれ、「うさぎ年役員」の井根に思い出を語ってもらいました。

執行役員 技術本部長代理 井根 健

60歳でフルマラソン。
グローバル化を目指し、
まだまだ走り続けます。

1963年生まれの60歳。大学院では岩盤力学を専攻。1987年、25歳でニュージェックに新卒入社。入社数年は、関西電力の仕事を中心にダムの挙動解析や水力発電施設の設計を担当。31歳で技術士を取得した後は、ダム一筋。ダムグループ統括、河川部門長を経て、現在は、技術本部長代理。加えて、海外技術センター長とアッパーチソカン開発支援タスクフォース長も兼任。趣味は48歳より始めたランニング。年に2、3本はマラソンレースに挑戦する。

入社当時と変わったこと 総合的な技術力で問題を
解決する時代へ。

私が入社したのは1987年。当時はなんというか、ニュージェックも各部門の色が強く、個人商店のような感じでした。しかし、問題が複雑化する中、各部門が単独で問題を解決できた時代から、各部門が協力しながら問題解決する時代へと変わってきました。
たとえば私が長年携わってきたダム部門も、昔は治水や利水を目的にダムをどんどんつくっていけばよかった。しかし昨今は、気候変動による水災害が多発。流域全体での防災がテーマとなっています。また、カーボンニュートラルへの対応としてダムによる水力発電の増強も考えられます。すると従来のダムだけの技術だけでなく、河川、下水道、エネルギーなどさまざまな部門や技術をコーディネートしながら課題を解決していくことが必要です。また、今あるダムをどう活用するか。たとえば現状のダムの高さを増して貯水容量を増やしたり、「何日後に大きな雨が降るから放流し、容量を増やそう」といった運用の変更により、現状のダムを有効に使うことも可能になってきます。今後はさらに、スペシャリストだけでなく、ゼネラリスト、あるいはグローバル化を促進していく中での海外人材など、多彩な人材に活躍の場が広がっていくでしょう。まさに、我われ総合コンサルの強みを発揮できる時代がきた。そう感じています。

受け継いでいきたい良さ ずっと、若手が自由に意見を
言える風土を。

20代のころを振り返ると、ずいぶん若造だった自分でも周りはちゃんと技術者扱いしていただいたし、意見も自由に言わせていただいたなあと思います。そういうアットホームなところは、今もぜんぜん変わっていないし、これからも残していきたい風土ですね。また、今も昔も変わらないのは、マジメで職人気質な人が多いところ。お客様の課題にとことんつきあい、どこまでも技術で食らいついていく。側から見れば、ちょっとやりすぎじゃないかということも少なくありません。逆にいえば、ビジネスライクじゃないから、儲けるのが下手(笑)。経営効率は高めていく必要はありますが、こういうマジメなところは残していきたい。そういえば昔は技術を追求しすぎて、ついつい残業も気にせずやっていましたが、そこは大きく変わりましたね。やはりワークライフバランスというか、時代に合った働き方は大切だと思います。

これまでのキャリアを振り返って 60歳の自分が働いているなんて
想像できなかった。

いちばん思い出に残る仕事は、苫田鞍部ダムでしょうか。日本初の本施工でのコンクリート表面遮水壁型ロックフィルダム(CFRD)の設計を担当しました。前例がないため、他のダム方式と同等の効力があることを設計で評価して、国に了承をえなければなりません。海外の文献を調べたり、33歳の時に出向していた建設省土木研究所フィルダム研究室時代の人脈をたどって知見を得ながら、なんとかクリアしました。大変な思いもしましたが、新しいことに挑戦するのは技術者冥利につきますし、楽しかったですね。
今年からは、技術本部長代理に加えて、海外研修グループとアッパーチソカン開発支援タスクフォース長も兼務。前者は、海外で活躍する人材育成を目的に、やる気のある若手技術者たちと熱気ある議論を重ねています。私も60の手習いで英会話学習をはじめました。そして後者は、インドネシアで動きだす水力発電プロジェクトの後方支援。どちらも、さらなるグローバル化を目指して、しんどいけど、おもしろい。私が入社した当時、定年は55歳。まさか60歳になって自分が働いているとは思わなかったし、フルマラソンを走っているとは思わなかった(笑)。仕事もマラソンも、いけるところまで走り続けたいですね。

THEME 2 うさミミ未来予想

うさぎの長い耳はアンテナがわり。周囲360°、はるか遠くの音まで聴き取ることができるそうです。そこで、2023年に24・36・48歳を迎える「うさぎ年社員」にムチャぶり。自分が60歳になったときの社会にアンテナを立ててもらい、思い思いに未来の自分を妄想してもらいました。

河川部門
河川グループ 河川構造チーム
上田 泰三

48歳うさぎ年社員が予想する12年後の社会と私

DXで災害被害も出動も激減、
お盆休みは実家で
のんびりしたい。

1975年生まれ、兵庫県出身。大学時代を広島で過ごし、「卒業したら関西に戻りたい」と1998年にニュージェックへ新卒で入社。ところが2年目にまさかの広島異動となり、広島が第2の故郷となる。入社以来、河川グループにて設計業務を担当。最近は若手の育成にも注力。「若い世代は優秀な人が多い。質問しやすい環境をつくって成長を支援したい」と意欲を燃やす。

私は入社からずっと、堤防や水門など河川構造物の設計を担当しています。新設の設計もありますが、近年はもっぱら災害時の復旧に向けた設計がメイン。毎年、お盆の時期に全国のどこかで被害が起き、その度に現地調査に行っているので、ここ数年、ゆっくり夏季休暇をとれていません。だから理想の未来を想像したとき、真っ先に思い浮かべるのは、私自身がお盆に実家でのんびりくつろいでいる風景ですかね(笑)。
冗談はさておき、私が60歳を迎える12年後は、あらゆるものの自動化が進んでいると思います。生活面ではクルマの自動運転が代表的ですし、仕事でもDXが進んで、私がしている設計業務はお客様自らできるようになっているでしょう。そうなるとニュージェックは何をするのか。きっと、もっと上流工程で価値を提供していると思います。防災を例にあげると、予想雨量や河川形状などのデータから氾濫を予測する装置の開発など。被災地の調査もドローンを使ってはるかに効率的になっているでしょうね。人手も少なくて済むので、お盆休みをゆっくり過ごすというのも、あながち間違っていません。災害がなくなることはないでしょうが、人と技術がうまく協力しあって、被害を最小限に食い止める。そういう未来にしたいです。

交通・都市部門
港湾・海岸グループ 沿岸防災チーム
中垣 規子

36歳うさぎ年社員が予想する24年後の社会と私

子どもたちの未来のために
60歳になっても防災の仕事を
続けていたい。

1987年生まれ。普通とは違う高校に進みたいという思いから、高専の土木科へ。大学へ編入後、大学院では海岸の侵食について研究。港湾に強いコンサルタントということでニュージェックを志望。2012年入社。港湾グループに配属後、3年目で港湾空港技術研究所に出向。その後、結婚、2度の出産・育児休暇を経て、港湾グループへ復帰。来年6歳と3歳になる息子たちの母親である。

地震の際、岸壁や防波堤等の港の建物が、どのような被害を受けるのか。崩壊や沈下の程度を解析するのが私の仕事です。その解析結果によって、どう対策していけばいいのか。たとえば構造物を補強するのか、地盤を改良するのかなど、国や自治体に対して提案を行っています。さて、私が60歳になったとき、つまり2047年。どんな社会になっているのかはなかなか想像できないのですが、労働人口も減る中で、AIやロボティクスなどテクノロジーが発達し、インフラに関する多くのことが機械で行える時代になっているんじゃないでしょうか。測量、設計・施工計画、施工、検査の一連の工程において3次元データで管理するICT技術を活かして、コストをかけない予防保全も実現していると思います。でも、昔に建設したインフラは、ひとつひとつ違うので、型にはまったロボットには対応できないことも多いと思います。地域に足を運び、実際に住む人の話を聞くことも大切になります。だから、テクノロジーが進化しても、私たち人間のやるべき仕事は必ずあるはずです。
今後30年で大きな地震がくる確率は70%と言われています。もし私が生きている時代に起こらなくても、息子たちの生きる時代に起こる可能性は高い。私が現在担当している防災も、少しは子どもたちの未来を守ることに役立っているはず。そう考えると、まだまだ60歳までがんばろうと思います。

営業統括部 近畿支店 兵庫事務所 山﨑 里欧

24歳うさぎ年社員が予想する36年後の社会と私

ニュージェックの
再生可能エネルギー技術で、
世界中の環境問題に貢献したい。

1999年、イギリス生まれ。大学時代は中国語を専攻し、中国への留学経験を持つ。就職活動の際、語学力を活かせる仕事に就くことも考えたが、「沢山の人に長く利用してもらえる」という社会基盤整備のやりがいに惹かれて2022年にニュージェックへ入社。現在は先輩について回りながら、建設コンサルタントのいろはを修得中。

私は兵庫事務所で営業をしています。事務所のある三宮を基点に、北は新温泉町から西は赤穂市まで、移動するのに車で2~4時間かかるほどの広いエリアが私の担当。とは言っても2022年に入社したばかりで、まだまだ勉強中の身。工事の設計書や図面をもとに、かかる費用を算出する「積算」という業務の精度を高めることが直近の目標です。

社会人としてまさにスタートを切ったところなので、自分が60歳になったときの社会なんてなかなか想像できませんが、少子化が加速して、建設業界では人手不足になっていると思います。でも、ニュージェックは今、人材の採用・育成に力を入れているので、きっとその成果が実を結び、優秀な人材が揃っていて事業を拡大しているはずです。一方で、心配なのは環境問題。36年後はますます深刻化している気がします。そうならないためにも、いま世界中でサステナブルな社会の実現に向けたさまざまな取り組みが始まっています。中でも私が関心を持っているのが、再生可能エネルギー。先日も新聞を見ていたら、風力発電大国のイギリスで、新たに世界最大の洋上風力発電が稼働したという記事を見てワクワクしました。ニュージェックにも再生可能エネルギーに関する技術や知見があるので、将来の私は優秀な技術者と共に、いろいろな国の環境問題の解決に取り組んでいたらうれしいです。

いかがでしたか。世代の異なるうさぎ年社員から、それぞれの視点で社会・ニュージェック・自身について語っていただきました。時代を超えて進化を続けながらも、ニュージェックらしさはしっかりと受け継いで、私たちはこれからも躍動し続けてまいります。

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