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Naohiro Miyashita
宮下 尚大

宮下 尚大

  • 電力部門
    送配電グループ
    送配電第一チーム
  • 2016年入社
    都市システム工学科

頭も身体もフル回転。
災害に負けない鉄塔をつくる。

プログラミングが趣味で、学生時代はゲームを自作したり、ロボコンにも毎年出場を果たす。就職活動では専攻を活かして土木の道へ。「建設コンサルタント」という響きに憧れて、関西最大のニュージェックへ入社を決めた。

EPISODE 1 現在までのキャリア

エンジニアときどき、登山家。
鉄塔の基礎をつくる仕事。

発電所でつくられた電気を町へ届ける送電鉄塔。みなさんも一度は目にしたことがあると思います。その鉄塔の基礎部分を設計するのが私の仕事です。鉄塔の高さは一般的に50mくらいあり、10階建てのビルに相当します。それだけ高い建造物を支えるわけですから、基盤も頑丈でなければなりません。地震が来ても、台風が来ても倒れないように設計するために、現地を調査することから私たちの仕事は始まります。
電力会社が立てた計画をもとに鉄塔建設予定地へ行き、地表の高低や起伏、地質などを詳細に調査。また、風速や降雨量などの気象データも収集し、最適な送電線ルートを選定します。同じ山に建てる鉄塔でも少し場所が変わるだけで条件が異なるので、1つずつに適した工法、基礎の大きさや深さを決めていきます。そのため、設計の際はさまざまな構造計算が必要となり、頭をフル回転させるのですが、調査は調査で体力勝負。2023年に福井県で大規模な調査をした際は2週間の泊まり込み。毎日、車を2時間以上走らせて山へ行き、半日かけて調査する日々を過ごしました。全身筋肉痛で身体が悲鳴を上げっぱなしでしたが、無事に資料を完成させたときは、これまでで一番達成感がありました。

宮下 尚大

EPISODE 2 仕事の面白さや難しさ

9年経験してもヒヨッ子。
鉄塔の世界は奥深い。

「鉄塔は奥が深い」。面白さも難しさも、この一言に尽きると思うんです。私が尊敬している定年間近の大先輩が「オレももっと勉強しないとな」というくらい。何せ先ほども話したように、同じものは2つとないんですから。
これまでで一番苦労したのは、入社7年目に担当した六甲山系での設計。神戸には「神戸層群」という特殊なプレートがあって、わずか5度の傾斜でも滑る可能性があるんです。これを知った時は本当に驚きました。地盤が滑るリスクを考慮しながら、どうやって丈夫にするか。単に杭を深くすると今度はコストが合わなくなるので、上司にも相談しながら何日も頭を悩ませましたね。
また、コンクリートの寿命が約50年なので、最近では高度経済成長期に建てられた鉄塔の修繕工事も最近増えています。そうすると、50年前の工事基準や工法についても学ぶ必要があり、ますます難しくなる。一方で、新しい基準や工法も生まれてくるので、飽きることがありません。

宮下 尚大

EPISODE 3 社会への貢献やビジョン

縁の下の力持ちとして、
電気を守り続けたい。

鉄塔の基礎は、出来上がってしまうと土の中に見えなくなるので、私の仕事は人目につくものではないでしょう。でも、電気という生活に欠かせないものを守ること。とくに地震や台風が多い日本において、災害に耐える鉄塔をつくることの意義は大きいと感じています。
入社して間もない頃に、大きな台風が来て、ある山の土砂が崩れてしまったことがありました。それでも、基礎部分にしっかりとした杭を打ち込んでいたため、先輩方のつくった鉄塔はビクともしませんでした。それを見た時は誇らしかったですし、自分もそういう仕事をしなければと思いました。だからこそ、汗だくになってでも自分の足で情報を得るし、自分の計算を「本当にこれでいいのか」と何度も見直す。災害に負けない電力供給のために、これからも鉄塔の道を極めていきたいです。

宮下 尚大

私の大事にする
行動指針

プロ意識

鉄塔の基盤設計にミスがあってはなりません。だからこそ、私は過信しない。いかなる業務でも、人間は必ずミスをするものだという前提で行動するようにしています。

PRIVATE

同期と居酒屋
同期の仲が良くて、よく集まっては飲みに行ったり、ボードゲームをして遊んでいます。
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