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Katsuya Nakagawa
中川 克也

中川 克也

  • 一級建築士事務所
    建築グループ
    建築機械設備チーム
  • 2018年入社
    工学研究科
    基盤工学専攻

単なる空間に、
目的に合わせた機能を。
設備設計は、
建物に命を
吹き込む仕事。

大学院では、建築環境工学を研究。特に、快適な室内空間を創出する設備設計に興味を持った。就職活動では、設計事務所やファシリティマネジメント業界なども検討したが、OBOG訪問でニュージェックのことを知り、他領域の人と関わりながら設備設計に関われる環境や、フラットな社風に惹かれて入社を決めた。

EPISODE 1 現在までのキャリア

15年のライフサイクルを
考慮し、目的に合う
快適な空間を設計。

私が所属する建築グループでは、関西電力グループのオフィスビルやプラント施設、さらには、国や地方自治体の庁舎や文教施設といった公共施設などを、広く手掛けています。それらの設計は、意匠、構造、設備(電気・機械)の3つのチームで分担して行いますが、その中でも私は機械設備を担当。空調・換気・衛生設備などの計画、設計を通して、快適な室内空間を実現することが役割です。
1年目は、新入社員研修、OJT教育を通じて、打ち合わせの仕方や、資料のつくり方などを覚え、2年目からは、先輩についてもらいながら、小規模なプロジェクトを担当。3年目、4年目と年次が上がるにつれて、徐々に規模が大きく、難易度の高い案件を任されるようになり、担当案件も5~10件くらいに増えていきました。
建築設備は、人体でいう内臓。単なる空間に機能を与え、建物に命を吹き込みます。例えば、オフィス空間であれば、間仕切りや社員数に応じて最適な空調・換気設備を選定したり、迎賓館であれば、うまく設備をレイアウトして、意匠の美しさを損ねることなく快適性を高めたり。一つひとつの建物の役割を考えながら、空間の価値を高めていくところに、この仕事の面白さがあります。また、建築設備の光熱費や修繕費は、ライフサイクルコストの大部分を占めます。単にイニシャルコストや性能の高さだけで判断するのではなく、建築設備の耐用年数である15年くらいの長いスパンで、コストを抑えて、環境負荷の低いプランを描くことも設備設計の醍醐味です。

中川 克也

EPISODE 2 仕事の面白さや難しさ

3年目の失敗から学んだ、
「利他の精神」の大切さ。

建築設備の仕事では基本的に、意匠、構造、機械設備、電気設備のメンバーが1つのチームを組んで行います。中でも空調改修案件の場合は、機械設備担当がリーダーとなって業務を推進。まず機械設備の方針を定め、それに合わせて、他のパートの改修方針が決まっていきます。つまり、機械設備の方針決定が遅れたり、急な変更が発生した場合は、他のメンバーにも大きな影響が出てしまうのです。
いかにスケジュールを管理し、プロジェクトを円滑に進めていくか。その大切さを痛感したのは、入社3年目。初めて先輩の力を借りずに担当した、あるビルの空調改修案件でした。早く進めなければということは意識していたのですが、このビルでは蓄熱式空調システムを使用していたため、通常より検討項目が多く、お客さまも方針を固めるのに苦労されていました。私も「この程度の遅れならまだ取り戻せる」と自分のなかで判断し、ずるずるとスケジュールが遅れていきました。あるとき、メンバーの一人から連絡があり「他の案件も忙しくなってきたから、早く決めてくれないとスケジュールの調整が難しい」と。私はその言葉を聞くまで、自分が遅れるたびにみんなが他の案件とスケジュールを調整していたことに気付いていませんでした。申し訳なさと、不甲斐なさでいっぱいになりました。
結局、メンバーがフォローしてくれたおかげで、なんとか納期に間に合わせることができましたが、初めてのプロジェクトリーダーは大失敗。この反省を経て、今はお客さま相手にも、いつまでに何をやるか細かくスケジュールを切ること、メンバーとは定期的にミーティングを開き、他の仕事の状況も含めて共有し合うなど、どうずれば周りの人が仕事しやすくなるか、考えて行動するようになりました。

某地下街の熱源改修のため、既設状況を確認する様子
某地下街の熱源改修のため、既設状況を確認する様子

EPISODE 3 社会への貢献やビジョン

BIM/CIMなどの
新技術に挑戦、
劇場ホールなどの
大空間を手掛けたい。

建設業界は環境負荷への影響が大きい業界です。その中でも建築設備は、建物で使用されるエネルギーの大半を占めます。そのため、新築案件でも改修案件でも、設備や仕様を決める際は、建物を利用する人の安心安全、快適さと併せて、環境負荷の低減も強く意識するようにしています。今後、さらに社会のニーズに応えていくためにも、私自身、技術者としてもっと成長していきたいと考えています。今、私は、DX推進グループも兼務していて、BIM/CIM活用による設計業務の高度化・効率化推進について研究しています。「新しい技術の活用方法は、若い世代で考えなさい」というニュージェックの方針は、技術力を高めるという点において、すごくありがたいです。この環境を活かして、新しい技術にどんどん触れて、技術力を高めていきたい。
そしていつかは、劇場ホールなどの、難易度の高い大空間の設備設計を手掛けてみたいです。

中川 克也

私の大事にする
行動指針

利他の精神

この仕事はたくさんの人との協力で成り立っています。社内のチームや協力先、お客さまも含めて、プロジェクトに関わるすべての人が仕事をしやすいように、思いやりを持って取り組むこと、相手の立場に立って考えることを心がけています。

PRIVATE

花
趣味は大学時代から始めたカメラ。花や風景を撮るのが好きです。
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