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Yukie Nakamura
中村 友紀恵

中村 友紀恵

  • 電力部門
    原子力耐震グループ
    原子力耐震チーム
  • 2018年入社
    大学院総合人間自然科学研究科
    農学専攻

そこに、どんな地震がくるのか?
見えない地盤を、
見える化する。

高校時代に体験した水質調査のフィールドワークがきっかけとなり、大学では農学部の流域環境工学へ。そこで出会った教授が防災の専門家であったことから、地盤防災学研究の分野へ進み、常時微動観測を用いた倒壊シミュレーションを研究。その共同研究先がニュージェックだったことから、社員の技術力の高さなどを知り、自分も同じように活躍したいとニュージェックに入社。

EPISODE 1 現在までのキャリア

常時微動観測を武器に、
さまざまな現地調査に参加。

常時微動観測は、その名のとおり、常に揺れ動いている地面の、わずかな揺れを高感度の聴診器のような地震計で測定。その地盤や建物について揺れの特徴を見出していきます。私は、学生時代からニュージェックとの共同研究で常時微動観測を担当していたので、入社後も、その流れの中で技術開発グループ地震防災チーム(組織改編で今はなくなりました)に配属。学生時代にお世話になった方が、今度は上司になりました。
現在は、原子力耐震チームの所属ですが、原子力の耐震はかなりハイレベルなスキルが求められるので、まだまだ修行中。その一方で、他グループの耐震案件にからんだ常時微動観測を担当しています。仕事の流れとしては、発注者の目的に応じて、調査を計画。段取りや日程調整を行い、現地調査へ。収集した観測データをもとに解析を行い、考察を報告書にまとめます。
これらのデータがどう役立つのか。たとえば、ある地盤の速度構造の把握を目的とした常時微動観測の場合、複数箇所で同時観測することで、地盤の深さ方向にどのような速さで振動が伝わるかがわかります。これらのデータや他の地盤情報をもとに、地盤モデルを構築。地震動予測を行い、最終的にはハザードマップなど多くの人に利用されるものになります。
出身大学との共同研究も、引き続き私が担当しています。ただし今度は、リーダーとして学生をまとめる側へ。観測の目的や観測場所、データの取り方など、一からプランニングして学生に動いてもらうのですが、これがなかなか思うように伝わらない。立場が逆になって、人を動かす難しさがわかりました(笑)。

中村 友紀恵

EPISODE 2 仕事の面白さや難しさ

1ヶ月半かけて測定した
データが、
跡形もなく消えた!?

その大学との共同研究で、実は人生でいちばんと言っていいほど、冷や汗をかいた事件がありました。およそ1ヶ月半の観測中に、観測データが消失しかけたのです。データは計測器のメモリーにあり、その中の1つのデータが採取不能に。この調査は何カ所も同時に計測しているため、1カ所でも欠けていると意味がありません。もしデータが消失すれば、膨大なお金と手間をかけて、もう一度、何十カ所も計測し直すことに。想像するだけで恐ろしい!顔面蒼白になりながら、出張先からすぐさま上司に相談。たまたま社内に電気に強い人がいて、「それ、メモリーが静電気にやられたんちゃうか」と。至急、メモリーを送って、どうにかデータを救い出してもらいました。
さすがに、上司からは怒られましたね(笑)。そもそも、1ヶ月半データを貯めっぱなしでバックアップをとってなかったことがいけなかった。それからは、日々データをバックアップして、確認を怠らないようにしています。もちろん、メモリーを触る際には、静電気を逃がすことも忘れずに。面倒ですが、この仕事はデータがすべてなので。

中村 友紀恵

EPISODE 3 社会への貢献やビジョン

地震に耐えうる、安心安全な
構造物をつくるために。

常時微動観測は、地盤という目に見えないものを対象にすることが多いのですが、小さな計測器を置くだけで、揺れの特徴からどんな地震がくるか見えてくる。見えないものが見えてくるところに、面白さを感じています。また、事前情報からどのような結果が得られるかを想定して、観測地点や場所、設置する数を決めて調査するのですが、実際の調査結果を見ると、想定とは異なる結果が出ることも少なくありません。なぜそんな結果になったのか考察することが、非常に難しいのですが、同時に楽しさでもあるのかなと。
決して、私たちの仕事は、目に見える構造物などカタチに残るものではありません。でも、私たちの仕事がなければ、その地域にどのような地震がくるかわからないまま構造物を設計することになってしまう。耐震性が不十分な構造物が出てくる可能性もあるわけです。とくに人々の暮らしに直結する構造物の設計を対象とすることが多いので、安心安全なまちづくりを陰から支えているというプライドは持っています。
常時微動観測はまだまだ新しい技術。もっともっと経験を積んで知見を深めていきたいと考えていきます。そして、地盤の上にあるのが、構造物。近い将来、ぜひ構造物の設計もやってみたい。設計は大学でかじったことがある程度なので、ほぼゼロからの挑戦。目指せ、オールラウンダーの私、ですね。

中村 友紀恵

私の大事にする
行動指針

プロ意識

上司からアドバイスいただいた言葉で、印象に残っている言葉があります。「どんなに難しくて大変な解析をしていたとしても、報告書に誤字脱字など小さなミスがあるだけで、適当にやったのかな?という印象を持たれる。」ということです。技術面のプロ意識はもちろんですが、些細なことにまで気を配ることが出来るようになって、初めてプロだと思います。

PRIVATE

会社のバドミントン部
会社のバドミントン部に所属。アットホームな雰囲気で、いい気分転換になります。
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