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Akito Nakayama
中山 彰人

中山 彰人

  • 河川部門
    河川グループ
    河川計画
    チーム
  • 2019年入社
    環境生命科学研究科
    社会基盤環境学専攻

想定外に進むダムの堆砂。
謎は多いほど
楽しさがある。

大学院で研究してきた河川に関することを、ニュージェックなら活かせると考えて入社を志望。研究室のOBも何名かいて、学生時代に話す機会があり、非常に楽しそうに話しをされていたことも決め手に。

EPISODE 1 現在までのキャリア

想定外の堆砂進行による
ダムの貯水容量減少を、
どう食い止めるか。

河川グループは、大きく3つのチームに分かれており、入社して最初の3年間はその3つのチームを順番にジョブローテーションで回っていきます。私の場合、入社1年目は、河川計画チームに配属。浸水想定区域図、いわゆるハザードマップの作成業務や、事前にダムの洪水機能を調整する「事前放流検討」と呼ばれる業務に携わりました。これは、異常降水の時にダムの設備レベルを上回る水が流入すると、ダムは水を貯留することができなくなるため流入してきた水をそのまま放流することとなり、流域に水害が出てしまう。そこで、降ってくる雨を予想して、事前に放流することで、ダムの洪水を貯めるポケットを空けるわけです。その検討のために雨の条件を設定し、シミュレーションを行うのが私の役目。ただ、事前放流検討は比較的新しい業務で、検討項目自体も固まっておらず、自分たちで頭を捻りながら考えました。
次に2年目は、河川構造チームに所属。事前放流検討の仕事と並行しながら、河川堤防や堰の設計を担当。そして、現在は、流域マネジメントチームに所属して、ダム堆砂対策の検討業務や河道内の土砂移動に関する業務を任されています。堆砂とは、上流から流れ込んだ土砂が貯水池に溜まること。ダムには、それぞれ計画堆砂量が定められており、年度ごとにどの程度堆砂が進んでいるのかを把握。想定を上回る速度で進行すると、ダムの洪水調整効果や、使用できる利水容量が減少するなどの問題が出てきます。そこで、堆砂が進んでいる要因分析や将来予測、ダムの貯水容量の減少を食い止める対策の検討を行うのです。
(※組織については、インタビュー当時の名称です。)

中山 彰人

EPISODE 2 仕事の面白さや難しさ

自分の手で、
謎を解き明かすおもしろさ。

私の現在担当している業務の対象河川は、千葉県のとある河川です。想定以上に、非常に細かな土砂が溜まっており、どんな要因でどこから来ているのかを分析をはじめたばかり。要因が明らかになれば新たな対策も講じられると考えています。ダム貯水地内の堆砂は、雨によって削られた砂や、川の水に溶け込んだ砂が堆積するだけでなく、土砂崩れによって大きく堆積することもあります。業務内では、さまざまなデータを集めてシミュレーションをしていきますが、たとえば土砂崩れなど、現地を見なければわからないことも多々あります。現場の状況をしっかりと目で確かめ、データと照らし合わせながら、仮説と検証を進めていくことが大切です。
本業務は、まだスタートしたばかりですが、なかなか謎だらけで、とても難しい。でも謎を自分たちで解き明かしていく感覚にやりがいを感じています。1年目で担当した事前放流検討も、同じ面白さがありました。安全対策としてダムにポケットを空けることは大事ですが、もし予想に反して雨が降らなかったら、利水者に対してどう担保をとるのか洪水を防いだりする「治水」と、水を利用する「利水」の両視点からアプローチして、バランスを考えることが非常に難しく、そこが楽しかった。上司と意見を交わしながら、指標を決め、バランスを示すテーブルをつくる。自分自身の考えを発注者にプレゼンテーションしたり、とても達成感ある仕事でしたね。

河床材料調査候補地点の調査
河床材料調査候補地点の調査

EPISODE 3 社会への貢献やビジョン

災害の危険性を、
わかりやすく伝え、対策する。

異常気象がニュースをにぎわせている今、自然の力の恐ろしさを身近に感じることで、災害に対する世の中の人たちの関心も高まっていると思います。そのような中で、どのような災害がその地域にとって危険なのか。もし災害が発生したとき、どの場所にどう避難すればいいのか、より正確にわかりやすく伝えていくこと。あるいは、堤防を強化するなどのハード対策を提案することが、私たちの果たすべき役目であり、それを実行することで、人々の安全に対して役立つことができると思います。
まだまだ若手なので、一歩一歩、知識を深め、経験を積みながら、役立てるコンサルタントになりたい。チャレンジという意味でも、技術士の試験にも積極的にトライしていこうと思います。

中山 彰人

私の大事にする
行動指針

共に創る

一人でできることは限界があり、時に見解を狭めると思います。共に仕事する上で、意見を交わし、業務に対してさまざまな方面からアプローチをかけることができれば、理想的ですね。

PRIVATE

ボルダリング
ボルダリングにハマって、仕事帰りはクライミングジムに通うことが日課です。
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